不採用理由から見る面接~ウィルアジアジャパン転職サポートブログ
ウィルアジアジャパン山田です。
本日は表題の通り、面接対策について話してみたいと思います。
2007年から人材業界に関わりはじめ、11年が経過致しました。転職アドバイザーやリクルーティング営業、または時に自社の面接担当として、様々な立場で関わらせて頂いた採用面接数は合計で3000件を超えるほどにまでなってきております。振り返ると決して少なくない数字だと思いますので、これらの経験で得たナレッジの一部をここにシェアさせて頂きます。
「面接対策」というと、面接通過のための嘘、と連想される方がおりますが、嘘をついて面接突破しましょうと言っているわけではないことを強調しておきます。
あくまで面接は相互理解を目的とした場ですので、自身の考えをきちんと整理し、企業や求人理解を深めることでアピールしていくポイントを詰めていくものだと思います。
目次
1、多くの不採用は準備不足が招いている。
2、不採用理由を理解する。
3、不採用理由から学び事前準備に活かす。
1、多くの不採用は準備不足が招いている。
過去11年にわたり転職支援をさせて頂いている経験、知見から申し上げますと、面接での不採用理由の多くを占める原因は、
①どんな人物なのか、何をしたいのか理解できない、または、やる気が感じられない(人物面)
②経験スキル不足や、給与など希望のアンマッチ(スペック面)
という2点に集約されていきます。もっと言いますと、①人物面についてがとても多いと感じており、今回は、この①人物面ついて取り上げていきたいと思います。
例えばですが、ブログをご覧の皆様ももしかしたら思い当たる節があるかもしれませんが、面接の感触が良かったのに何故か不採用になってしまった、なんてことはないでしょうか。
「面接官と良い感じで会話ができたはず。」
「自分の考えをきちんと伝えられて満足。」
面接後にこういったことをおっしゃる方は少なくないですが、蓋を開けてみるとまさかの不採用。。「なぜ?」。。実は、面接官は面接を通して思ったよりも面接者本人を理解できず魅力的だと思えなかった、と結論づけていることが多いのです。このケースに限らず面接での似たような失敗事例は他にも散見され、日常的に起こっています。
では、なぜこういった事態になってしまうのか、どこに問題があるのか、というと、受け手である面接官にわかりやすく自身の話を伝えられていないこと、に尽きます。面接という非常にフォーマルな場で、緊張感が漂う中、何の準備もなしに自身の情報を正しく伝えることは実は簡単ではないのです。
これは言い換えると、自身の考えをしっかりと整理しておき、伝え方を事前準備しておけば、
面接突破率を上げることは十分可能だということも意味しています。
2、不採用理由を理解する。
それでは、実際に面接現場で散見される具体的な不採用理由を上記の①(人物面)、②(スペック面)にあてはめて以下の通り分類してみたいと思います。
具体的な不採用理由(箇条書き)
(①人物面)
1、会社や仕事内容の理解度(理解していなくても調べた痕跡が重要)
2、質問に対する答えのズレ。 (話だけではなく質問の意図もきちんと理解する)
3、自分の強みや弱みが語れていない。(自己理解が低く不安)
4、仕事に対する姿勢が受け身。(またはそう捉えられている)
5、転職理由がネガティブ。(「逃げ」にしか聞こえない。退職理由と応募動機の整理)
6、「なぜ他社ではなく当社なのか」をきちんと説明できない。(志望理由が弱い)
7、会社の方向性とご自身のキャリアビジョンが合っていない。(情報収集や企業理解が弱い)
8、第一印象、対人印象、ビジネスマナーが良くない。(ビジネスの基本すらない)
9、うまくいかないことを会社や周囲の環境の要因にしてしまう。(反省ができない)
などなど
(②スペック面)
10、スキルや経験が足りていない。(書類で落ちることもあるがポテンシャルを見ることもある)
11、給与や希望勤務地が合わない。(基本的に書類選考で落ちるケースの方が多い)
などなど
代表的な理由は上記の通りです。このように分解してみると皆さん思い当たる節があるかと思います。また、面接という積極性をアピールする場だけに意外に思われるかもしれませんが、
4.の仕事への姿勢が受け身だと思われて落ちている方は意外と多いように思います。
仕事の姿勢に対して直接問う質問がなかったのに、勝手に決めつけられた、本当はもっと積極的に働いているのに悔しい、と言われる方も非常に多いのですが、面接官からすると、これは受け答えの中からしか判断できないことですので、伝える側の準備不足と言われても仕方ありません。
これに限らず面接では、不慣れな方にとっての落とし穴が潜んでいます。
3、不採用理由から学び事前準備に活かす。
ここで、改めて事前準備する、とは何かをおさらいしますと、相互理解のための場である面接という場において、想定される質問事項を通して自身と向き合い、自身の答えを事前に整理する事を指しております。
※決して嘘をでっちあげることではなく、あくまで思考を整理することが目的になります。
先ほどの4.の仕事への姿勢が受け身 の事例に例えますと、積極性を発揮している普段の自身の姿を成果や姿勢・プロセスに置き換えて整理しておき、自己紹介や他の質問の回答項目に入れていく、ということも可能です。
ぜひ面接を、うまいことやり過ごす場にするのではなく、きちんと自身をアピールする場にしていきましょう。
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筆者について
山田重治(Yamada Shigeharu)
ウィルアジアグループ Co-Founder
秋田県出身
大学卒業後、大手人材会社で採用支援の営業に従事した後2010年より中国へ渡航。
再度現地日系人材会社での勤務を経て上海で2013年ウィルアジアグループを創業。
2018年ウィルアジアジャパン設立。グローバル企業やスタートアップ企業をはじめ
優良企業のご紹介に注力しております。
