
こんにちは。
人材業界に身を置き日々営業活動を続ける中で、時折ヘッドハンティングについて聞かれることがあります。
ヘッドハンティングは、厳密にいえば、明確にこうでなければいけない、と定義されているわけではないので、解釈はやや広いですが、本日は転職者の方向けに、山田が考えるヘッドハンティングについてまとめてみました。
ヘッドハンティングとは
ヘッドハンティングは、【企業からの依頼をベースに転職意欲が顕在化していない優秀な人材をスカウトするサービス】となります。ポイントは、転職意欲が顕在化していない方を対象としている点です。ヘッドハンティングを行う会社をヘッドハンティング会社と言い、ヘッドハンターとも呼ばれます。
大まかな流れとしては、企業がヘッドハンティング会社へ人材獲得の依頼をするところから始まります。多くの場合、人材がリスト化されているか(ロングリスト)、ターゲット企業や役職、年齢、ポジション、スキルが細かく定義されております。
ヘッドハンターは、この企業の求める人物をきっちりと把握し、独自のネットワークを駆使して最適な人材にコンタクトを取り、面談を勧めます。候補者が企業との面談を実施し企業側のオファーに承諾したらヘッドハンティングは成功、となります。
どんなポジションが多い?
最近では日本企業も利用するようになってきたと言われていますが、これまでは外資系企業による依頼がメインと言われていました。弊社に当てはめますと、日本企業よりも欧米系や中国系企業から依頼を頂くケースが多くございます。
依頼のあるポジションとしては、中間管理層以上や、エグゼクティブクラス、専門職に集中しています。ヘッドハンティング会社にも色々と特徴があり、欧米型、フルサーチ、業界特化型、という風に分類して語られることもございます。また、ヘッドハンティングを専門とせずに人材紹介と併せて両方のサービスを展開している会社も多いです。弊社も人材紹介とヘッドハンティングの両方を展開しております。
人材紹介とヘッドハンティングの違い
ヘッドハンティングの他に人材紹介という単語も出てきたので、併せて補足します。
人材紹介とヘッドハンティングは、人材サーチの方法に大きな違いがあります。「登録型」と「サーチ型」のように区分されることがあります。
人材紹介はより「転職意欲ありき」の方を対象としており、例えば著名な求人広告サイトに保有する求人を掲載し、応募を募ることが有名です。最近ですと大手転職媒体各社のスカウトサービスも有名ですが、転職サイトに登録している時点で、転職意欲は高め、であるため、転職サイトのスカウトは、ヘッドハンティングのニュアンスとは少し離れる、というのが私の解釈です。
繰り返しますが、ヘッドハンティングは転職意欲が高くないまたは低い方が対象となります。ですので転職媒体を閲覧していることはそこまで考えられず、こちら側からより積極的に働きかけていく必要が出てきます。
ヘッドハンターの人材サーチ方法
では、積極的に働か気かけるといっても、どうやって人材とコンタクトを取っているのか、
そう思われた方も多いと思います。
例を挙げるとすれば、ターゲット人材が上場企業所属であれば、公開されている情報も多いため、部署、役職・氏名などから特定が可能になります。優秀または有名な人材であれば、業界誌、専門誌などのインタビュー記事も参考にできます。また、業界に精通した方に話を聞きに行く、ということも一つの手段になります。これらを通して、一つ一つの情報をコンタクトリストに付け加えていきます。
また、昨今では、これに加えてSNSを利用したコンタクトが増えてきております。SNSは個人情報を特定しやすくなっておりヘッドハンティングのツールとしてはとても有用であると言えます。
このブログをご覧の方で、ヘッドハンティングされることをより希望される方がおりましたら、まずはSNS(現時点でのお勧めはLinkedInや、WantedlyなどビジネスSNS)にぜひご登録下さい。その際に、きちんとご自身のご経歴(強みや過去の実績)を記載頂くことをお勧めいたします。
ヘッドハンターは、「●●業界専門」「●●業界に強い」「製造業(特に●●)に強い」といった具合に業界や職種を絞った、独自のネットワークを持っており、必ず職歴やポジション、スキル、資格などキーワードベースで探していますので、検索されるためのキーワードも棚卸し必須です。
ヘッドハンティングされた場合の対応と考え方
もしもご自身がヘッドハンティングされたらどうすれば良いのか?
ヘッドハンターは依頼主のニーズをベースに活躍できると思われた方のみに絞り連絡をしておりますので、仮に転職意欲が高くないとしても、一切転職しないとも言い切れないこのご時世ですので、ぜひ一度話を聞いてみることをお勧めいたします。メリットとしては、ざっと挙げただけでもこういった点が考えられます。
①企業や関連業界の採用動向をダイレクトに知ることが出来る。
②ヘッドハンターの情報をベースにキャリアのベンチマークがしやすくなる。
③魅力的なオファーパッケージが用意されている。など
特に③の待遇については、ご本人も想像していない、転職意欲を覆すレベルの高額の場合もございますので、話を聞いてみること自体はそこまで損にはならないと思います。
こういった報酬や待遇以外に、入社後の職場環境や、仕事内容、発展性、などを把握し様々な要素からご自身の将来のキャリアと照らし合わせてみてから最終判断する流れをおすすめいたします。とても有意義な機会に繋げられるはずです。
ヘッドハンティングは次なるキャリアへ進むチャンスであることに変わりはありませんので、チャンスだと感じられるようでしたら、転職を決めても良いかと思います。
最後になりましたが、もしも、弊社からヘッドハンティングの連絡のあった皆様におかれましては、ぜひ一度お話の機会を頂きたく存じます。主に「外資系」「グローバル」「エグゼクティブ」「シニア・ミドル」「エンジニア」「中国語」をメインキーワードとして活動しております。何卒よろしくお願い申し上げます。
お問い合わせ:ウィルアジアジャパン株式会社
info@willasia.co.jp
山田重治(Yamada Shigeharu)大学卒業後、大手人材会社で採用支援の営業に従事した後2010年より中国へ渡航。再度現地日系人材会社での勤務を経て上海で2013年ウィルアジアグループを創業。2018年ウィルアジアジャパン設立。現在は中国からリモートで日本採用案件(①駐在員案件、②中国企業の日本法人募集)のヘッドハンターとして従事。
